暁に舞う

ある日 少女は目を閉じて

心の唄を きいてみた

それは淋しく 静かにひびき

安らかな 祈りを灯して

咲く花の 命を唄う

 

あの日 少女は愛を知り

嬉しいはずのほほえみが なぜか悲しく

空を仰いでいながら

暁の目覚める夜半の音に 包まれながら

咲く花の命は 尽きた

 

暁の舞う夜に 少女は身をとじた

暁の恋に破れて 少女は身をとじた

暁と化して 少女は身をとじた

 

(1967年10月1日に書かれた妹鳥居琴代の詩編。1969年(昭和44年)11月20日交通事故により18歳の生涯を閉じた。詩編は両親と共に眠る墓の横に建てた歌碑に、その一節を刻んだ)


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