子らが導く世界へ
子らは いまの時代に生まれて仕合わせなのか
避けられない困難を抱えた 理不尽な社会に育つ
もがきあえぐ母子に さらなる試練と苦痛を容赦なく与える
耐えて忍ぶ子らに 母のぬくもりだけが救いとなる
乳飲み子を抱えた母に 産後鬱の病魔が襲う
呑み込まれぬよう 自死への誘惑を拒否する
泣き声に疲れた母は 一時の安らぎを求める
まるで天使のようなまなざしに ときに己を取り戻す
しばれが融けぬこころの澱に 惑わされ
苦々しくおもいも立つが 堪(こら)えて生きる
辛抱強さが この子に鍛えられる
つかの間だけど この子の満面な笑顔に救われる
この子を授かった喜びに かわいさが愛しさに深まる
凜として生きることの不思議な力を 与えてくれる
遠くない明日に きっと仕合わせになれると信じる
夢中になれる子育てを 与えてくれた喜びに感謝する
今日も幼児(おさなご)が導く世界に 心遊ばそう
明日の元気をもらおうと ハグする両手に力が入る
親になった喜びと子育ての苦楽を たくさん味わおう
いまの不安を逞しく乗り越えたい
健気(けなげ)な幼児を護る母たちの奮闘は これからも続く
涙と笑いをかもす幼児たちは 慈愛の世界をさりげなく与えてくれる
いつしか 母と子の織りなす心が 仕合わせづくりの道へと導く
〔2020年12月28日書き下ろしを大幅改訂。子どもの減少を嘆くよりも子育てをしっかりと社会が担うことを知らしめたい。国会で審議されている保育士の処遇の改善を推し進めてほしい。2025年3月10日改訂版アップ〕