生きるを信じる
君の屈託のない笑いに
つられて笑わされるわたし
君が見せる寂しげな表情に
つい顔を覗きこんでしまうわたし
君のたどたどしい言葉もどきを
謎解きのように楽しむわたし
裏切られ 心折れたときもある
悔しさで 堪えきれないときもある
どうしてよいのか 地団駄踏んだときもある
どうしようもなく 途方に暮れたときもある
でもそばに 君がいた
君と生きて知ったこと
悲しみも苦しみも みんな呑み込んで
君を抱きしめたとき
この子は 生きるを求めていることを
この子は 生きるを信じていることを
抱きしめた両手に 君はすっぽり包まれた
あどけない顔が 嬉しそうに笑った
マンマと 乳臭い匂いを顔に吹きかけた
このぬくもりは 二人だけのものだった
どこまでも 君と生きる
君といるから 負けない
君がいるから 明日を見る
〔2025年3月4日書き下ろし。母と子の成長物語を通して実直に「生きる」ことの意味を問う〕