旅の果ては
家を出た
旅の始まりだった
故郷は遠くなる
旅は別れの詩を贈る
新しき街をいくつ過ぎたのか
旅で誰と出会ったのか
いつのまのか時の流れに身を任す
旅のつかの間に故郷を想う
別れゆく人に振り返りはしない
旅は人生に彩りを添えながら続く
悶える魂に身をなぜ委ねたのか
旅に何を求めて彷徨ったのか
残り短き時を覚える
旅の始まりは曖昧に薄らぐ
為しえた事も記憶が消される
旅に同伴した愛だけは残される
今生になぜ存在したのか
旅の終わりになぜを問い続ける
〔2025年4月5日書き下ろし。NHK放映されている「中島みゆき」を聞きながら、人生の旅路をふと思った〕