詩は音譜

6年も前のことだった

倶知安で講話を頼まれた

現任の専門研修の講師の代打だった

民生委員に知見の浅い自分を恥じた

講話に挟み込むように詩編を朗読する

割れんばかりの拍手が贈られた

 

自作の詩を教材にした新任研が翌年から始まった

研修では参加者に詩の朗読を課した

おもいおもいに詩を表現する

言葉に高低や強弱を加えて間を取る

詩は情感を醸す行間の文学でもある

 

柔らかな旋律

強く響く旋律

悲哀がこぼれる旋律

楽しげで明るい旋律

詩編に人生の光と影が現れる

朗読は表現者の人間性をも披露する

 

思うがままに感じるままに纏う情感

自由自在に奏でる独り舞台

テーマに迫る思索と感性の融和

参加者との間に架ける心の通い路

共鳴と共感の創造空間の豊かな共有

 

謳うことは歌うことであり詩は音譜なのだ

個々の生き様が詩編の音符に重なる

詩から受けた感受性を生き生きと謳おう

詩からイメージする曲想を悠悠と表現しよう

芸術にはほど遠いけれど朗読は音楽である

 

一歩前に踏み出す決意をにじませて

いま 民生委員として成る事実を謳う

 

〔2025年4月6日書き下ろし。朗読は音楽であると教えられた。民生委員へのエールを贈ろう〕

 

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