卒業する
7年続けてきた新任の民生委員児童委員対象の研修
今冬で最後となる
日高・十勝・空地・上川・石狩を終えた
網走は悪天候に阻まれ未実施となった
別れの言葉を告げずにきた
稚内(宗谷)で初めて卒業と感謝を伝えた
半分の管内を終えたけじめとなった
これから胆振・渡島・檜山そして根室
3月に入り後志・留萌・釧路を巡る
天候に邪魔されぬよう願うだけだ
研修テキストの詩集も3冊を数える
過去7年で最も多く読まれた詩集かもしれない
概算7000部を超えるだろう
印刷経費だけでも個人では到底賄(まかな)いきれない
感謝しかない
すぐに本箱の肥やしになろうとも
一度は目を通してもらっただけでも有り難い
直接参加者から熱い感想をいただく
ときには詩文に自分を重ねて涙ぐむ
登校拒否を起こした高校1年の娘に手を焼いた
なんとか学校に行って欲しいと悩んだ
娘の悩みはもっと深かったのにちがいない
登校をはじめてホッとしたという
「あのとき通学して欲しいという気持ちが強かった」
「説得する言葉ばかりだった」
「でも先生黙って抱きしめるだけで良かったんですね」
詩『抱きしめたい』を娘と読みたいと言って別れた
「一編の詩」との出会いが問いを明らかにする
なぜ民生委員を引き受けたのか
どこに向かって活動していくのか
心を動かす一編がいまの心境を映す
言葉は消えず心を揺らし続ける
しばし葛藤しつつ何かを見つける
吹っ切れた表情で家路につく
恩ある人に切望された人もいる
恩返しにと納得した人もいる
卒業する贈る言葉は研修のまとめとなった
恩返しから世間に恩を回す必要な人となるのですと
〔2026年2月14日書き下ろし。詩編を介した研修スタイルは参加者がつくる学びの場でしかない。だから続けられたのだ〕