名残雪に
札樽道を走った
小樽築港にある商業施設に向かす
湿った雪が車体前方のセンサーに張り付く
デジタル速度計は表示不能
センサーの汚れを取れと指示が出る
阿呆か
走行中には止まれない
ましてや高速道路上
ヤリスの難点は前方のセンサー
シャーベット状の雪を被るとダメになる
これでは標準の計器は見られない
いったい車の安全性とはいかに
そうこうしているうちに銭函で降りる
しばし国道5号線を走る
名残雪が前方を霞ます
すぐに融ける雪ゆえの抵抗か
スリップ注意を喚起する
会場に入る
今日は後志管内の市町から80余名が参加した
柱が中央に置かれた手狭な会場
まずは事前にセットされたテーブルを動かす
14のグループワークのテーブルを配置換えする
邪魔な柱をよけて自分の立ち位置を変更する
さらに密集した状況になったがやもえない
90分の持ち時間はあっという間に終わった
ワークショップで熱くなった心は会場を出るまで続く
三々五々帰って行く参加者の胸に飛来するものは何か
思いを馳せながら地下の駐車場に向かう
前方のセンサーの汚れを拭き取り車を出す
銭函で娘の家に寄り妻を拾う
黄昏に暮れてゆく高速道を走る
すでに名残雪は水となり消えていた
快い疲れに冬の余韻を心に留めて走る
〔2026年3月4日書き下ろし。14管内の研修講師の旅も残すところ2つとなった〕