介護する子
優しさは試練だと
苦しみは慣れになる
辛抱をするしかない
まだ間に合う
苦々しい試練だと
愛想を崩せない
そばにいるだけだ
分相応にしよう
疲れた身体は悲鳴を上げる
過去を振り返ることはない
伸ばす身体に痛みが走る
まだ為さねばならぬ
のぞき込んだ心が愛しい
ほのかにぬくもりを感じる
願わくばいまは仕合わせだと
優しさこそが身を救う
素直になれたらいい
見過ごしてきた日々の喜び
明日が訪れる確からしさを知る
まだ為すべきことがある
ただそう考えねばやり切れぬ
圧倒的な形勢不利を立て直す
詰まるところやり通すしかない
子が親を介護する現実を直視する
なおも繰り返される失敗を飲み込む
変わりゆく姿を愛しく包むしかない
ただいま出来ることに従ういまを問う
〔2026年4月10日書き下ろし。在宅で介護は個々の事情が違う。そこに介護者の何を見るのか〕