正気と狂気

生命を尊ぶことを正気という

生命を弄ぶことを狂気という

 

良心に従うことを正気という

良心を踏みにじることを狂気という

 

異論を傾聴することを正気という

異論を弾圧することを狂気という

 

善悪の判断が出来ることを正気という

利得の勘定しか出来ぬことを狂気という

 

神の教えに従うことを正気という

神を冒涜することを狂気という

 

情動に流されず抑制することを正気という

情動を顕わに暴走することを狂気という

 

人間への尊厳と公平を正気という

人間への差別と蔑視を狂気という

 

思いやりある態度を正気という

侮蔑する態度を狂気という

 

ジェンダーへの共感的理解を正気という

性の異常な固執を狂気という

 

間違えを正す言動を正気という

間違えを認めぬ憎悪を狂気という

 

よりよく知見を働かせることを正気という

低俗な知見に恥部を晒すことを狂気という

 

無知を深く知ることを正気という

無恥を自覚できぬことを狂気という

 

言葉の知力を信じることを正気という

言葉の暴力を振るうことを狂気という

 

自分が何ものであるかを問うことを正気という

自分が何ものであるかを誇ることを狂気という

 

真実を追い求めることを正気という

真実を歪め虚言を弄することを狂気という

 

犠牲者をその人として見ることを正気という

犠牲者を統計上でカウントすることを狂気という

 

なぜ狂気の沙汰を止められないのか

正気と狂気は実は紙一重かも知れない

 

〔2026年4月7日書き下ろし。現代社会に蔓延する狂気に抗えぬことが多くなった〕

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