戦争は人間的なのか
核を落とすと脅す
脅された国は広島長崎を創造する
はたまたチェルノブイリ原発事故を思い出す
東日本大震災での福島原発事故を思い出す
地球を長期間蝕む放射能汚染に怯え続ける
局地的な汚染ではなく環境にも人体にも影響は残る
だから核を持っていても使えない
使えば自国も攻撃されてただでは済まない
抑制するだけの兵器が増産され蓄積される
持たぬ国の開発を武力で阻止して強国然とする
隠し持つ国はその正体を明かすことを拒む
核という微妙なバランスを維持する
なんと人間的な悪意ある倫理観か
AIの開発は急激に進化を続ける
米国のイラクへの学校への攻撃で無辜の子らが殺された
軍事施設という古い情報だったと抗弁した
なんと空々しい噓だろう
AIをもって情報戦争を高度化している時代に
旧態依然とした体勢で攻撃を判断するなどありえない
意図的に攻撃目標を定めスイッチを押す
何の躊躇いもなく命令一下兵士は押す
そこに罪悪感などあるはずもない
戦争は人間であることを棄てる
AIの軍事利用はますます攻撃の精度や効率を高める
ゲーム感覚で操作している兵士には敵兵らを殺傷する実感はない
倫理観などあるはずもなく子どもを躊躇なく殺せる
イスラエルのパレスチナへの残酷な殺戮と破壊に象徴される
これからは人間の指示なしでAIが敵を攻撃するのだ
「自律型致死兵器システム」(LAWS)の登場だ
すでに実用化に向けた研究は進んでいることだろう
際限のない非人間化は戦争を舞台に熾烈な武器開発競争を激化させる
そこに莫大な資金と優秀な人材が経済モンスターに喰われてゆく
戦争は倫理観を棄て非人間化することで殲滅を求め続ける
近未来にLAWSによる支配を予感させるScience fictionか
制御する術もまたAIに問う
〔2026年5月10日書き下ろし。不気味な時代の足音が聞こえてきた〕