社会活動もどき
社会活動とは何か
大げさに正義をかざす
身を切らぬゆえの空言
共感を求めても虚しい飾り事
続けるだけの自己満足
目的を共にする建て前論
広がらない理解と参画の輪
やったという実績を内部で共有する
社会活動もどきとは何か
正義感だけではうざったるい
その世間の反応を理解できない
危機感からの使命感がうざい
やってる感だけでは広がらない
危機で煽ってもその情報に飽きたのだ
いつまでも同じ手法でやってる感で繰り返す
市民が理解しても何をすべきかわからない
関心のある者だけの閉塞感が漂う
慣習化した啓発活動はSNS時代の化石となった
市民活動とは何か
社会の恥部を告発し社会問題に自主的に取り組む
市民の目線で暮らしの問題を掘り起こし提起する
共感と同行をもって活動を生起し巻き込む
個々の意志を尊重し草の根的に展開する
資金醸成は市民の協力をベースに運営する
烏合の衆の集まりから結束を促し始める
だがいまはその核さえ見当たらない
だから個人のおもいで運動の趣旨に賛同して動く
果たしてマスメディアの発信力にも疑問が残る
世論は飽きやすく水物で冷めやすいと心得る
市民活動が空洞化したのはなぜか
社会問題を訴えて変革を求めようとはしない
他人事のように関心は全て自分事となった
社会にも政治にも現状維持という諦め感が占める
そもそも市民運動に参画した世代は現役を去り始めた
肥大な情報は都合の良い判断へと世論を誘導する
妥協と迎合が優先する社会に抗うエネルギーはすでに失せた
それでも社会変革をめざす人と活動を信じ得るのか
民主主義の崩壊は無関心から根太くなってゆく
〔2026年4月30日書き下ろし。60年から70年にかけて起こった学生運動。その残り火はまだ…問い続ける〕