憤怒と憎悪
憤怒と憎悪をかき立てる
浅ましき感情が世に蔓延する
囚われた者たちは呪いの言葉を吐く
剥き出しの感情は暴力を誘発し肯定する
狂信的な感情は反動者の抹殺を求める
無辜の犠牲にすら悼まず正当化する
知的な制御は為す術さえなく潰える
果たして隠蔽と欺瞞に世界は血塗られてゆく
そして紛争の最初の犠牲者は真実となる
許容と寛容は廃れてゆく
感情を揺さぶるのは気持ち悪い薄笑いだ
元凶の改革への期待は萎み恐怖が生まれる
正義は力と成り果て服従を強いる
虚言と脅しの汚い言葉がメディアを席巻する
顔も声も嫌悪感を強め拒絶するしかない
陰謀論を巧みに利用し被害者然として立つ
疎まれ卑下されれば激昂して理性を失う
諦めと無関心がさらなる強権支配を容認する
果たして死の床で懺悔を求める虚しさを神は赦すのか
そして最初の犠牲者は虐げられた民となる
委任と黙認は信任となる
多数決を制すれば民主主義の王となる
理念は曲解され都合よく変質する
期待が大きければ失望もまた深い
ただ間違えに気づくときには時は遅い
次を待つには犠牲を伴い容認するしかない
正規のシステムを覆す法の根拠を悪用する
知略の長けた者たちが巧みに利権者の側に立つ
私腹を肥やし政治遊戯に興じる
果たしてこのまま操られて憤怒も消されるのか
そして最後の犠牲者は民主主義の終焉か
〔2026年5月2日書き下ろし。憲法記念日を前に、日本もまた平和意識の危機を迎える〕