懸河のごとく
時の流れにてんやわんやする
平穏な日常の繰り返しにも心ざわめく
過ぎゆくだけの日常に残照を見る
懸河のごとく終に向かうのか
時のいたずらにてんやわんやする
若気の至りを思い起こししばし悔いる
過ちを重ねてきた青春の残像を見る
懸河の如く終を迎えるのか
時の狭間にてんやわんやする
忘却の澱に残された屈辱に涙する
忘れようとした努力は無に帰す
懸河のごとく終に流すのか
時の永久運動にてんやわんやする
いまと未来に向かう命を感じる
宇宙が刻む時に存在の意味を問う
懸河のごとく終に身をもだえるか
時の流れにてんやわんやする
齢を重ねる節々に己と対面する
無知を恥じず無恥に抗う
懸河のごとく終に見合うか
※懸河(けんが)勢いよく流れる川。傾斜の急な早瀬の川。
〔2026年6月20日書き下ろし。先に懸河のごとくを見つけ、てんやわんやと老いることをなぜかつなげた。自由な発想を楽しむ〕