愛着と執着

なぜか故郷をおもう

子ども時代の心の風景

愛おしい家族への慕情

人はなぜ涙するのか

望郷への愛着

 

なぜか故郷にこだわる

子ども時代の心の残像

切ない苦渋への憐憫

人はなぜ忘れえぬのか

寒郷への執着

 

なぜか故郷に惹かれる

子ども時代の心の憧憬

風に遊ぶ子らへの慈愛

人はなぜ汚れていくのか

懐郷への愛着

 

なぜか故郷に棄てる

子ども時代の心の残渣

苦節を味わい尽くす忍耐

人はなぜ抗い生きるのか

異郷での執着

 

いまもなお

故郷への愛着と執着が行き交う

廃郷で仰ぐ流星群は時を止める

草むす匂いが鼻腔をくすぐる

人はなぜか土に伏して目を閉じる

思郷への念を強くする

故郷という名の生育の地に

 

〔2026年7月2日書き下ろし。故郷は子ども時代の玉手箱だった〕

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