風の子になる
風に舞うわたぼうし
風に吹かれるままに
空から舞い降りる
地上にボクがいた
風が横っ面を吹き抜ける
ボクの姿は見えないカタチを残す
風が匂いを運んでくる
ボクの嗅覚には見えない彼方から
風に正面を向ける
ボクの姿が風に乗る
風が雲まで運ぶ
ボクの想像を超えた彼方へ
風が強く吹き付ける
ボクはたまらず流される
風が冷たく吹き抜ける
ボクは弄ばれて身を任す
風への憧れが旅人なる
ボクの未知なる旅は始まった
風のような気ままな旅人となる
ボクの幼き想像力は研ぎ澄まされる
ボクはまだ五歳
風に舞うわたぼうしになる
ボクはまだ強くはない
風に逆らい風に乗る術を知らない
ボクは憧れる
風に身を託す飛翔感に
ボクは見たい
見上げる子らの静かな願いを
〔2026年7月24日書き下ろし。地上を俯瞰する空から幼子は何を見るのか〕