誘う女神
SNSではまるで守護神だった
地上の死者を天上から弔う
ピアノのBGMが流れるプロモーションもどき
舞台女優だった
抑揚の効いた台詞回しに陶酔する
信じる者を魅了した
独善を好み迎合を嫌った
気っぷのいい切れ味で惹きつけた
栄達のために利得を嗅ぎ分けた
巧みな詭弁と気取った笑顔が武器だった
自尊心が強く向きになって敵対した
男社会への粋がる姿が推しになった
独りよがりのナルシストは本領を発揮した
信じたいものを信じさせる感化力だった
イメージ操作が巧みで信じ込ませた
復古主義に毒された思想を感づかれた
釈明するどころか開き直った
誘う道に酔いしれ危うさを漂わした
天皇に矢を放った女神となった
偽りの偶像は衆人の期待を裏切る
退陣の道標が小さな風にも揺らいだ
〔2026年8月6日書き下ろし。“地震を利用したプロパガンダではないか”と揶揄される熊本地震のSNS発信の視察動画、広島の原爆の日での口上の気持ち悪さ。残念な人がいる〕