ガンジス河の輪廻

インドニューデリーにいた

遠くに流れた異質な風景

ガンジス河の岸辺

老若男女が沐浴する

敬虔な祈りは生死の境にある

 

荼毘に付す煙がいくつも上がる

遺骨は弔いを拝し流れていく

喧噪の中にある一瞬の静寂

最期の儀式は己の明日となる

現世と来世の幽玄を彷徨う

 

今夏の盂蘭盆も暑かった

妻と墓参も無事終えた

仏壇に供された花はまだ元気だ

供物は夫婦二人でいただく

今朝片付けを終えた

霊魂は無事極楽浄土に帰ったのか

 

信心の浅き者のささやかな儀礼

亡くした者への追憶と感謝

お迎えが来るまでのつかの間の平穏

人生を達観することは叶わぬ幻想

ただガンジス河での生死に輪廻を感じた

 

2026817日書き下ろし。盂蘭盆が過ぎると北海道は秋の気配。今年はどうかな〕

An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

このブログの人気の投稿

忌憚なく

袖のノイズ

跋渉はかなわぬ