気力を見る

絶不調だった

彼岸法要もままならない

ただすでに準備は整っていた

断るに断り切れなかった

迎えの車に乗った

 

控え室で法衣をまとった

時間まで法人の相談に乗った

不調は徐々に快復の兆しにあった

法要の仏壇の前に座った

真宗「正信偈」を唱える

86の僧に精気が戻っていた

 

お説教に入った

辛かったら短めは危惧に終わった

仏の6つの教えを講話した

ケアハウスの利用者は聴き入っていた

知恵は己を知るためにある

今生かされていることに感謝をと言葉を置いた

 

法人の職員に見送られ昂揚する

怖じ気づいた今朝の気分は一掃された

大勢の人を前にプロ意識が気力を呼び起こした

60年もの僧籍を担ってきた男の執念だった

帰りの車中はやり切った充実感で満たされた

次は11月隣人の3回忌を執り行う

為さねばならぬ仕事に気力は向いていた

 

〔2026年9月18日書き下ろし。迎えに行くと弱音を吐いた。終わると意気揚々としていいた。為すべきことが体力以上に気力が奮い立たせるのか。今日も同伴する〕

An English version of my Poem in “kokorookinaku2.blogspot.com”

詩集は、“kokorookinaku3.blogspot.com”


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